国内でも有数の家具の産地、旭川。
市内や近隣にはいくつも木工所や工場が立ち並びます。
誠心堂オリジナル仏壇を手掛ける、上川郡東川町と旭川市内の工場を尋ねてきました。
特別編としまして前後編に分けて旭川仏壇製造の様子をお届けしております!
今回は後編。旭川市内の工業団地に居を構える製造工場の様子をお届けいたします。
前回の「IN東川町」とは少し種類の異なる工場です。合わせてご覧ください!
東川町の木工場を後にした我々は、旭川市内のお仏壇工場へ。
こちらはリーズナブルかつ高品質の安定したお仏壇を作るというコンセプトのもと、誠心堂でも、よくお買い求めいただく人気のお仏壇を、いくつも製造してくださっています。
以前ご紹介したこのあたりのお仏壇がそうですね。
東川町の木工所とは雰囲気が異なり、製造の流れが見えるような広々とした工場内です。
大まかな製造工程は前回の東川町の木工所と変わらずですが、こちらはより「安定した品質・供給」の点から、多くの作業が機械化されています。
作業は人の目・人の手で確認しながら!ですが、たくさんのお仏壇のパーツが小気味よく出来上がっていきます。
数にして、1日あたり台付(床置き)仏壇なら20台ほど、上置き(棚上)仏壇でしたら4,50台を作り上げられるそう。伺った日は製造日ではありませんでしたが、それでも完成間近のお仏壇が立ち並ぶ様子は圧巻の光景です。
写真は寸法安定性に優れる「MDF(中質繊維板)」を芯材とし、化粧板の薄板を貼り合わせた「薄板貼り」のパーツを作っているところ。
こちらで製造されるのは、近年の家具のような仕上がりのお仏壇が多いでしょうか。
もちろん、戸板や台輪は無垢材が使われているものも多いですが、特殊な形などは加工場ですでに形を整えた後の木材が工場に搬入されるとのこと。
こうした努力により、旭川仏壇ながらリーズナブルな価格のものも多く作れるそう。
研磨、ヤスリ掛けというと、木の素地に施すもの…という印象ですが、着色後の木材へも研磨を施しています。
下塗りの時のムラやチリでついてしまった凹凸を取り除いたり、あえて表面に細かな傷をつけて仕上げの塗装をしっかりと定着させるためなのだそうです。
木の素地へ紙ヤスリを使って人力で作業をする職人さんと、機械を使って作業する職人さん、双方の姿がありました。ヤスリ掛けの機械は、ベルトコンベアの要領でヤスリが回り、職人さんが木材へ押し当てることで研磨されます。
塗装についても、マスキングを施しつつ全体の調和を取りながら調整していきます。
機械化とはいえど、やはり微妙な調整はいずれも【人の手による製造】なのです。
背板を嵌める前に、検品を施します。
機械の力を借りながら、人の手と目によって工程が進んでいくとはいえ、なかなか避けられないのが細かな瑕疵など…しっかり検品担当の方が厳しい視点から各部をチェックし、問題があるものは修理改善になります。
※もちろん、東川町の木工所でも同様に検品が行われております!
検品待ちに並んだ、背板を取り付ける前のお仏壇です。
お仏壇内部を照らす電装も取り付けられており、電気のコードが飛び出ています。
いわばご本尊様目線でしょうか。なかなかお店では見られない、貴重な光景です。
メーカーの工場にある時点では、どのお仏壇も数ある「独特な形をした木製品」です。しかし、この一台一台が選んで下さった皆さまのお家に届き、たくさん手を合わせてもらう「お仏壇」となるのです。
誠心堂にお越しいただくお客様は「モダン仏壇ってシンプルな分、どう見たらいいのか分からない」という方も大勢いらっしゃいます。
誠心堂でも多くの旭川モダン仏壇を取り扱っております! 是非店頭で実際のお仏壇をご覧いただいて「旭川産のモダン仏壇がなぜ選ばれるのか?」を感じてくださいませ!
実際のご来店が難しい方や「まず見てみたい」という方向けに無料のオンライン課相談も承っております。こちらもご活用ください。
今回、伺った木工所、工場の皆様の真剣な眼差しや作業にあたる丁寧な手つきに、「旭川産」としての矜持も感じられるようでした。この場を借りて、感謝申し上げます。
お忙しいところご案内いただき、ありがとうございました!
東川町の木工所での様子は、「旭川」のお仏壇ができるまで前編をご覧ください!
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