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数珠Q&A ―基礎知識編

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お彼岸やお盆時期の人気商品のひとつが「数珠」です。

「念珠(ねんじゅ)」とも呼ばれ、お参りの必需品として一人1本はお持ちなのではないでしょうか。

お数珠の基礎知識編

Q1.数珠ってなに?

A.仏教におけるお参り道具です!

お釈迦様がその根元で悟りを開いたという菩提樹。それにあやかって、お弟子さんたちがその樹の実を使ったお参り道具として作り出したのが「数珠」の起源と言われます。

今は大きく分けて3つ種類がございます。

(左から「二輪」、「片手男性用」「片手女性用」、「二輪の腕輪念珠」「一輪の腕輪念珠」)
  • 主珠が108個ある「二輪(ふたわ)」タイプ
  • どのご宗派でも使える普遍的な形の「片手/一輪(ひとわ)※」タイプ
  • いつでも身に着けることができる「腕輪」タイプ

お仏壇やお寺のお参りに使われるのは、「二輪」「片手」です。

 ※以下「片手」で統一

Q2.各部の名前

A.主な珠の名称は以下の通りです。

  • 「主珠」… 一番たくさん使われている大きさのもの
  • 「親珠」… 二輪には2つ、一輪には1つ使われている一回り大きいもの
  • 「四天珠/二天珠」… 二輪には4つ、一輪には2つ使われている一回り小さいもの

他に、二輪の場合には房の根元に「浄名珠」「弟子珠」「ツユ珠」などが使われます。

ご説明を受ける際のご参考にしてください。

(真言宗用二輪念珠で見る、数珠のそれぞれの名称)

Q3.二輪? 片手? どっちがいい?

A.どちらでも構いません!

より正式なものは「108個の煩悩を断ち切る修行の段階を現す」ために、
主珠を108個揃えた「二輪念珠」と言われ、こちらには各宗派専用の形もあります。

近年はより手軽な「片手念珠」が人気です。

こちらは男性・女性の掌の大きさに合わせているため、珠数は様々です。

ご自身が気に入って、長く使いたいと思えるものをお探しください。

Q4.房の形は紐房? 切房? 梵天房?

A.どれが『正しい』ということはありません。

「片手」の場合は、切房が昨今一番多く使われています。

紐房は男性用のもので使われることが多く、真言宗や天台宗などのご宗派専用の「二輪」では梵天房が使われます。

浄土真宗では梵天房が使われることはほとんどなく、主に切房・紐房が使われます。

珠に合わせた色・形をお好みでお選びください。

(左から「紐房」「切房」「梵天房」いずれも男性用)

Q5.各宗派用の形

A4.二輪で「本式数珠」や「本連念珠」などと呼ばれます。ざっくりと形の違いをご説明します。

 天台宗 主珠は108玉で平玉。
親珠は1つ。
房は片側のみ(計2本)。梵天房。
 真言宗 主珠は108玉。
親珠は2つ。
房は両側(計4本)で梵天房が多い。
※宗派を問わないタイプの「二輪念珠」もこの形を踏襲している。
 浄土宗 片手念珠を2つ重ねたような特徴的な形で、一方の輪は大小の玉が互い違いになっている。
親珠が1つずつ。
房は1つ(計2本)。親珠から伸びるのではなく、銀環で繋がっている。梵天房が多い。
 曹洞宗 主珠は108玉。
親珠は2つ。
房は片側(計2本)で紐房か切房が多い。
銀環がついていることが多い。
 臨済宗 曹洞宗とほぼ同じだが、銀環がない。
 日蓮宗 主珠は108玉。
親珠は2つ。
房は両側で、それぞれ2本・3本と数が異なる(計5本)。梵天房。
 浄土真宗 真言宗の形に近いが、「房の片側は弟子珠が無く、蓮如結び。切房か紐房」等が異なる。
本願寺派、大谷派での違いはない。
(このほかのご宗派でも、専用念珠のご用意は可能です)

他にも、浄名珠の有無、弟子珠の数なども異なります。

Q6.片手念珠は略式なので、ご葬儀で用いるのは失礼にあたる?

A.そんなことはありません。

いつも使っているものでお参りください。

もちろん、より正式なのは「二輪」の数珠ですが、「片手」でご参列されても決して失礼にはあたりません。

(片手念珠の男性用、女性用イメージ。一例です)

Q7.自分の宗派専用の数珠で、別の宗派の葬儀や法要に出ても良いの?

A.ご宗派の異なるお家のご葬儀やご法要でも、ご自身のご宗派の数珠でお参りして構いません。

決してマナー違反には当たりませんので、気兼ねなく持って行きましょう。

とはいえ「分かっていても不安で気になる……」という場合には、

  • 自宅のお仏壇やお寺様へのお参りのときは、ご宗派専用の二輪念珠
  • 他所のお家のご葬儀やご法要のときは、八宗用の片手念珠

といった使い分けもお勧めしています。

Q8.腕輪念珠ってなに?

A.日頃から身に着けられるタイプの数珠です。

腕輪念珠や数珠ブレスレットと呼ばれます。

基本的には数珠の形を踏襲していますが、最近はオシャレなデザインのものも増えています。

腕輪より更に小さく、指につける「指輪念珠」なども!

お参りに使うことはありませんが、常に仏様を身近に感じていただくために身に着けるものです。

パワーストーンの考え方と結び付き、お守りとしてお持ちの方も多いですね。

Q9.数珠っていつ買うもの?

A.年間通して、いつでもOKです!

仏教行事や六輝(大安)などの縁起を担ぐ必要はありません。

ご葬儀やご法要で必要に駆られて、ということもままありますが、事前に用意しておくとお気に入りのものを見つけやすいでしょう。

Q10.数珠って何歳から持っていればいい?

A.何歳からでも構いません。

幼いころは手頃なプラスチックビーズの子ども用念珠を用いて、
きちんとした数珠は高校生くらいからご用意されるとよろしいでしょう。

成人や大学入学・卒業、就職の折に用意することもあります。

ただ、乳幼児期のお子様は、万が一数珠が切れてしまった際の誤飲に十分にご注意ください。

Q11.数珠はいくつ持っていてもいいの?

A.構いません! 使い分けもオススメです。

ただ、あんまりたくさんあっても管理が大変ですから、

「いつも使う1本と、万が一糸が切れてしまった時の予備に1本」

「ご葬儀に持って行く二輪念珠と、ご法要や日頃のお参りに使う片手念珠」

といった風に、2本を使い分けるのがよろしいでしょう。

Q12.数珠を忘れちゃった! 人から借りてもいい?

A.貸し借りは避けましょう。

数珠は一人ひとりが持つ、お参りのお道具です。

ご葬儀やご法要のために間に合わせで借りたり、複数持っているからと貸すのは避けましょう。

ご葬儀は急なことで、気持ちの動揺もありますから、数珠を忘れてしまうこともあります。

その場合、数珠なしでお参りいただいても決して失礼には当たりません。

気になるようでしたら、ご葬儀場で近くの仏壇仏具店をお聞きし、手頃なものを購入しましょう。

その他、数珠に関するご相談は誠心堂へ!

(誠心堂本店での展示の様子。持ち歩きの為の数珠入れなどもご用意しています。令和6年10月)

店頭には常に80種類以上の数珠をご用意しております。

店舗によって異なる商品もございますので、ぜひ一度ご来店くださいませ。

初めての数珠選び、お買い替えの相談、修理やご処分について、宗派専用の数珠のご用意など、ぜひご相談ください!

ご来店が難しい方向けに、相談料無し・特別なアプリ無しのオンライン相談も受付中です!

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