感染症によるパンデミックがひと段落して以来、北海道のみならず日本国内はインバウンドで海外からの旅行者が急上昇しています。
春のお彼岸が近づくと、そろそろ雪解けも意識し始めるころ。
(出かけたいけれど、ちょっと人混みが苦手……)という方にオススメしたいのが 、
『寺社巡りでご朱印集め』です。
神社やお寺にお参りした証としていただける、印影と墨書のことです。
朱肉を使って印章を押すので、「ご朱印」と呼ばれるようになりました。
記されるのは主に「神社仏閣の名前もしくは主祭神・ご本尊の名前」「参拝年月日」が墨書きされ、中央に朱色で印章が押されます。
直接「ご朱印帳」に書き付けていただける「手書き」と、既に記入・押印された和紙に日付のみ書き足してしてお渡しいただける「書き置き」の二種類に分かれます。
寺社によって取り扱いが異なりますので、事前にお電話差し上げるか、現地でご確認ください。
お寺や神社ごとに異なる墨書や朱印が押されるだけでなく、最近は季節限定、日にち限定のご朱印もあります。季節ごとに印章が変わるだけでなく、台紙そのものが切り絵や箔押しになっているなど、SNSでも見栄えすることも人気の理由のひとつになっているようです。
ご朱印帳は、お寺や神社でいただく「ご朱印」を記録するためのノートです。
一般的なノートと異なり、過去帳と同じ蛇腹に紙が組み合わされた形になっています。
「納経帳」が起源にあたるともいわれ、その名の通りお寺に写経を納めた証として墨書と朱印が授けられていました。
現在は寺院も参拝のみでいただけることが多くなっています。
基本的には「ご朱印帳」であれば寺社どちらのご朱印を納めても構いませんが、「納経帳」を神社に差し出すとお断りされる場合もあります。使い分けすると安心ですね。
まずはお好みのご朱印帳をご用意ください。
順番に決まり事はありませんから、氏神神社や崇敬神社へご参拝ください。
ご朱印をいただく前に、必ずご参拝ください。ご訪問のご挨拶です。
その後、社務所や寺務所でご朱印の授与をお願いしましょう。
直書きのご朱印は、ご朱印帳をお預けしてから少しお時間が掛かります。
予約が必要であったり、受付時間を限定している寺社もありますので、事前にしっかり確認しておきましょう。
書き置きのご朱印は、折れないようクリアファイルやご朱印帳に挟み、ご自宅に帰ってから糊やテープを使ってご朱印帳に貼って保管します。
お代(初穂料、納経料)は寺社によって異なります。300~500円程度が一般的に多いそうですが、季節・日にち限定のものやデザイン性の高いもの、手書きの場合は1,000円以上することもございます。余裕を持ってお持ちしましょう。
いただいたご朱印は大切にお取り扱いください。
では、基本的にご朱印の授与を行っておりません。
浄土真宗は「他力本願」……阿弥陀様の力によって、人は生を終えたらすぐに仏様として極楽浄土へ導かれる、という考え方をするご宗派です。
そのため、写経や座禅などの厳しい修行や、ご先祖様の為の追善供養の必要はないとされます。
元々ご朱印は修行や追善供養である「納経」の証明ですから、ご宗派のお考えと合わないため、授与は行っていないのです。
神職の方や管理の方が常駐していない神社は、ご朱印は存在しない場合もあれば、同地域の別の神社が管理してご朱印の授与もしている場合、奉賛会(氏子や崇敬者による有志団体)の方がご用意くださっている場合もあります。
事前に公式サイトやお電話にてご確認ください。
20年に一度の伊勢神宮「式年遷宮」と、60年に一度の出雲大社「平成大遷宮」が同時に行われた、2013年の「ダブル遷宮」がブームの火付け役と言われます。
ご朱印というと神社のイメージが強い方も多いかもしれませんが、先述の通り元はお寺で頂くものでした。
現在では多くの神社仏閣で、参拝記念として授与していただくことができます。
参拝した方の写真投稿や、デザインを公開している寺社も増えましたので、SNSで素敵なデザインのご朱印をチェックしておくのも良いですね。
ご近所の寺社へ改めて参拝をし、ご朱印をいただくことで、より深くその寺社の成り立ちや慣れ親しんだ土地の歴史について学ぶきっかけにもなるのではないでしょうか。
近隣の市町村に足を延ばすきっかけにもなります。
もちろん、遠方の寺社で授かることでご旅行の記録、思い出にもなります。
ブーム当初は必ず現地でいただくものとされていましたが、昨今は郵送で授与してくださる寺社も増えました。ご事情があってどうしても出向けない方や「今は行けないけれど、いつか現地に行く」という目標の為にご用意いただくのもよろしいでしょう。
ご朱印は、ただの収集品として集めるだけのものではなく、ひとつずつに歴史が込められています。
その寺社がいつ創建されたのか、どのご宗派なのか、どの神様を祀っているのか。ご朱印をいただくことで、その寺社の歴史や文化に触れ、より深く参拝の時間を楽しむことができます。
ご朱印帳が一冊あれば始められる気軽さも魅力です。
ぜひ、お気に入りのご朱印帳で、ご朱印巡りの旅に出てみてください。
そんなご朱印巡りをより特別なものにしてくれる「御朱印帳」。
実は、誠心堂の各オンラインストアでは『圓乗寺』様オリジナルご朱印帳をお取り扱い中です!
※東京都文京区の『天台宗 圓乗寺』様には、納骨堂『白山御廟』が併設されており、こちらの管理をあいプラングループの日本霊廟株式会社で行っております。
『天台宗 圓乗寺』様は『八百屋お七』の伝説が残る寺院様です。
境内には「八百屋於七地蔵尊」があり、縁結びと火伏のお地蔵様として今も多くの人々がお参りに足を運んでいます。
『八百屋お七』とは
浮世草子『好色五人女』やそれを元にした歌舞伎、浄瑠璃で、
「なんとなく名前は知っている」という方も多いのではないでしょうか。
お七さんは実在の人物でもあり、その名の通り、大きな八百屋の娘でした。
世は五代将軍・徳川綱吉の時代。
当時の江戸は火事が多く、お七さんは「天和の大火」と呼ばれる大火事で被災し、菩提寺であった圓乗寺に避難します。
そこで寺小姓の吉三郎と恋仲になりますが、避難生活が終わるとなかなか逢うことができません……。
思い悩んだお七さんは
「また火事で避難すれば、想い人と共に過ごせる」
と放火をしてしまいます。
火はすぐに消し止められますが、当時も放火は重罪です。
とはいえ、役人はどうにか哀れな娘を助けられないかと手を尽くしますが、お七さんは誤魔化すことをせず火あぶりの刑に処されてしまいます。
この事件は天下泰平を謳う江戸時代において、多くの人に衝撃を与えました。現代で考えると驚いてしまう話ですが、当時の人々は若い女性の真摯な恋心と悲劇的な結末に同情を寄せました。
※菩提寺とされる寺院、恋人の名前などは諸説あります。
3月29日(旧暦)が、このお七さんのご命日と言われます。
オリジナルご朱印帳はこの『八百屋お七』さんにちなんだデザインです。
前面には可憐なお七さんの姿が描かれ、裏面には彼女の物語を象徴する火の見櫓がデザインされています。
優しい手触りの布表紙に、花水引が留め具になったページの広がりを防ぐゴムバンド付き。カラーは華やかな赤×桃色と落ち着いた青×紺色の2種類。背景色とデザインにより、大きく雰囲気が異なります。
初めてのご朱印帳にもおすすめです!
詳しい商品仕様はオンラインストアをご確認ください。
その他、ご確認やご質問はお問い合わせフォームからご相談くださいませ。
※令和7年3月現在、誠心堂店舗での販売はしておりません。
対面でのご購入は東京都文京区『白山御廟』の事務所にて行っております。
お気軽にお問い合わせください。
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また仏壇だけではなく法事や納骨、お寺の相談も承っております。