いよいよ師走……師も走りまわるほど忙しい12月となりました。
クリスマス、年の瀬と楽しくも慌ただしい月ですが、ちょっと気が重いのは「大掃除」ではないでしょうか。
触ったときに手の脂が付着してしまったり、少しずつ埃が乗ってしまったり、お線香やローソクで煤けたり、日に焼けて表面が酸化したり……一年を通して、知らぬ間にお仏具も汚れていきます。
特にご相談いただくのは「金色の仏具」!
色が色だけに、目立ちやすいのです。
今回は大掃除に役立つ、お手入れ品のご紹介です。
必要なもの
使いたい分だけ出しやすいクリームタイプです。
お仏具用というよりも「金属磨き」として有名ですから、他の用途で購入したものをお持ちの場合もあるかもしれません。
お仏具お手入れ用に汚れてもいい布を用意し、適量を布にとってお使いください。
細かいところは歯ブラシ等ご用意いただくと便利です。やはり「お仏具」ですから、手頃な価格で使い捨て出来るような新品をご用意くださった方がよろしいでしょう。
研磨剤入りのクリームは真っ白ですが、どんどん汚れを落としてくれるので、あっという間に布は黒い汚れや緑色の錆だらけになります。
しっかりとシンナー系のにおいがしますので、作業の際は、通気性の良いところで! 適度に休憩を取りながら! 行ってください。
必要なもの
「ニューテガール」は、昭和59年に名古屋城のシャチホコのお手入れにも使われた真鍮用の磨き液です。基本的に必要なものは箱の中に入っています。
使い方は大変簡単。
特に汚れが気になる場合は、2.の段階で「ニューテガール」付属のスポンジで擦り、少しだけ長めに浸けるようにしてください。
それ以外は擦る必要もなく、あっという間に元の金色を取り戻します。
お寺でも使われることの多い、大変便利なお道具です。
伝統型のお仏具の素材の多くは、銅と亜鉛の合金の「真鍮(しんちゅう)」という金属素材です。
別名「黄銅」という通り、地が金色をしており、お仏具のほかにはトランペットなどの管楽器なども真鍮製です。
ただ、現在はお仏具にも様々な素材が使われています。
真鍮や陶器、アルミが一般的ですが、ガラスのお仏具も近年は増えているようです。
基本的に「真鍮」以外の素材は「ピカール」などの金属磨きでのお手入れは不要です!
また、
などは、強く擦らず乾拭きで汚れを落としてください。
気になる部分がある場合は、固く絞った布で水拭きし、しっかりと水分を拭い取ってください。
薬剤などで磨いてしまうと、かえって塗装の剥がれや傷みにつながり、モダン仏具は素敵な色が剥がれてしまいます。
また真鍮製で外側に塗装を施したものもございます。
付属の説明書や購入したお仏壇店に確認しましょう。
真鍮製の金色のお仏具は、磨くことで美しい金色を取り戻します。
しかし同じ金色でも「金メッキ」の場合には、却ってメッキを剥がしてしまうことになります。
お仏具が金色だとしても、「真鍮の金」なのか「金メッキ」なのか、見分けがつかないことも……。
ご不安な場合はお仏具の底や背面などの目立たないところに少しだけ薬剤をつけてお試しください。かえって黒くなった、変色したなどの変化があればご使用は控えましょう。
また、金メッキにも剥がれや変色はつきものです。
その場合、お仏具をお預かりしての再メッキも承っておりますので、誠心堂までお気軽にお問い合わせください。
※お仏具の種類や大きさ等によりますので、お値段は逐次お見積もりとなります。ご了承くださいませ。
その他、お仏壇の中のお仏具のお手入れや、ご紹介した研磨剤を使って良いもの・悪いものについては、お気軽に誠心堂へお問い合わせくださいませ。
こちらのコラムでもお仏壇のお手入れについて記載していますので、合わせてご覧下さい。
お忙しい時期ではありますが、是非お仏壇の中やお仏具もピカピカにして新年をお迎えくださいね。
年末年始、誠心堂の営業はこちらをご確認ください。
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